2002年8月
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8月15日:
戦後直後の著作を読もう
フジテレビ以外のマスコミがこぞって敗戦記念特集をやる日です。
それと、経済不振のはけ口として右傾化が進んでいる日本の社会状況に疑問を呈するために、頭を冷やすために、太平洋戦争敗戦直後の著作を読みましょう。
おそらく、反戦一色の空気に支配されているはず。
しかし、ぼくは生きている間に戦争を経験してしまうと感じられてならない。
なんのとりえもないぼくは参戦させられてしまうのだろうか?
8月11日:
おもいがけずSBC(信越放送)の長野県知事候補討論番組を見たときの印象
JNN(TBS系のニュース専門チャンネル)でSBC(信越放送)の長野県知事候補討論番組をやってた。8/11の0時から2時まで、という夜中だったが、思わず全部見てしまいましたよ。
司会者から再三、「具体的な意見」を求められていたが、実際の発言では
- 田中
- 中川(元鹿島社員、現在信州大の大学院生)
- 花岡(元産経新聞副編集長)
- 市川(石原慎太郎のブレーン)
- 長谷川(県内の弁護士)
の順で具体的に発言してたと思う。
- 田中
- 手法は生硬だけれど、県議会&行政の密着体制に冷や水を浴びせる、という意味で
知事と「県議会&行政」との間に緊張関係をもつために、
ガラス張り知事室、直接民主制に近い「くるまざ集会」などを行ってきた。
県庁の中にほとんど味方がいない状況下では、こんなやりかたが適当だったの出はないかと思う。
それと、長野県で行政がてこ入れすべき産業がなにか、と問われて「農林業、観光業、環境保全に関する産業」と答えていた。これは的確だと思う。
市川他が「IT産業」と答えていたのとは対照的だった。
- 中川
- 書生くさい抽象論が多かった。
- 花岡
- 評論家の意見にすぎなかった。行政の長の職責をまかせられるのか?
- 市川
- 言い尽くされた「IT産業推進」だの「わたしは経済界に人脈があるから、経済人のを意見を聞き易い」だの底の浅い発言で
コメンテータの小林良彰・慶大教授にやんわり非難されてたし。
この人の意見でいちばん問題だったのは、
「田中さんが県議会を解散しなかったのはいけない。
解散しなかったために、県議たちは生まれ変わってくることができない」
と、田中に責任転嫁したことだ。
県議会は自主解散することもできたのにそうしなかった。
田中が自分だけ失職した後、県議会側は戦略を変更して
自主解散すれば、県議選もほぼ同時期(数週間をおいて)行われたのに。
また「長野県は県境を接する周囲八県の中心となるべき」という、身勝手な中華思想のような意見もあった。石原慎太郎の「ブレーン」というには浅薄な印象が強い。
- 長谷川
- 田中元知事に対する本命対立候補だと思ってた長谷川敬子弁護士の発言は、
県議会の代弁、あるいは抽象的な意見に終始してたと思う。
どうしても「県議会に担ぎ上げられた」という印象が強い。
つまり、自分の政見を語ってない。
(文中敬称略)
さて、この番組を見た方、長野県人の多数は見たと思うけれど、どういう印象を持たれたでしょうか?
こんなにまじめに議論してもらえる長野県民はしあわせともいえるね。
土屋県政が続く無風状態の埼玉県とは大違い。
9月1日の投票日が楽しみですね。有権者は棄権しないでね。
これだけ日本中から注目されているのに投票率が低かったら、
こんどは長野県民の意識を疑うことになるものね。
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