2002年6月 日々雑感の目次へ トップページへ

6月9日:

土地の地目限定という法規制

 いま住んでるのは旧大宮市の郊外で、「生産緑地」がぽつぽつと残ってるようなやや田舎だ。
向かいの田圃で田植えがあってから、毎年うるさいくらいのカエルの鳴き声がする。
ところが、その農地が地目転換されて建て売りの住宅が建ち始めた。
「せっかくの田園風景なのに」、よそからやってきたぼくらなんかはそう思うのだが、
地主にしてみれば「宅地にしてしまえば、農業で得られる収入の数百倍が手に入る(税金を取られたとしても)」
という心境なんでしょうね。 ひところの川崎や横浜の郊外と同じ状況になってる。

今後、田圃や畑がどんどんつぶされて宅地化していくと、この土地も2,3駅となりのベッドタウンと変わりなくなってしまう。
 法の網の下にいる、という点では、地主も土地なしも同じなので、 地主を恨むつもりはない。地主は経済合理的に行動してるのだから。

 不条理に思うのは、宅地の売価が坪30万近くするのに 雑種地となると、賃料\600/坪で1,000坪単位で貸し出しているということだ。
100坪でも月6万ですよ。ここに家を建てられれば庭付きの豪邸です。
もちろんこの手の雑種地は駅から遠くて、資材置き場くらいにしかならないという前提で 貸し出されてるのだけれど、地形が悪いわけでもなく、地形が悪くても広めに借りれば、 いいところだけに家を建てれば日照なんかも問題ないわけだし、
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